2011年3月20日 の説教



 聖書

 ヨハネによる福音書 20章19~31節

説教要旨   讃美歌作家の井置利男さんは信仰の確信が得られず揺れ動く日々の中、「主は振り向いてペトロを見つめられた。(ルカ福音書22章61節)」という言葉を示され、讃美歌197番2節の歌詞を作られたと言います。十字架の主を前にしてペトロの三度に渡る否みの場面です。その時、悔悟に悩むペトロを見つめる主の瞳は優しく力強くペトロを許した、と歌詞は綴られているようです。

同じ歌197番の3節に「疑い惑うトマスにも」との言葉がありますが、これは今日の聖書の場面でした。「信じない者ではなく、信じる者になりなさい。」心に呼びかけるような主イエスの言葉はペトロを振り向き優しく問いかけたあの言葉と同じく、やはり優しさと力強さに満ちていたに違いありません。これがトマスの「わたしの主、わたしの神よ」という真実の信仰告白を導いたのです。ディディモ(双子)と呼ばれたトマスの双子のもう1人は私たちではないか。私たちもこのトマスの疑い深さ、弱さを分かち持つ存在であると共に、神の前に真実の道を導かれている者でもあるのです。

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