2011年3月20日 の説教



 聖書

 コロサイの信徒への手紙 1章1~14節

説教要旨   新年おめでとうございます。今年は顧みるとき、今年は平和でよい一年であったなあ、と振り返ることのできる一年にしたいと心から願います。

 今日の手紙で、パウロがコロサイの教会のことについて、信頼する弟子のひとりであるエパフラスから聞きました時、とても興奮し感激したのです。それは4節以降に、「あなたがたがキリスト・イエスにおいて持っている信仰と、すべての聖なる者たちに対して抱いている愛について、聞いたから」と言っています。信仰と愛。つきつめていうとそういうことになりますがそれは両方とも結果の実りとして実を結んだものです。何がこの信仰と愛の実りを実を結ばせることになったかというと、それは福音です。

 5-6節に「それは、あなたがたのために天に蓄えられている希望に基づくものであり、あなたがたは既にこの希望を、福音という真理の言葉を通して聞きました…あなたがたのところでも、…実を結んで成長し」とあります。そしてこれは続く7節にあるように、「あなたがたのためにキリストに忠実に仕える者…エパフラスから」伝えられ学んだのだと示されます。

 パウロがコロサイで伝道したという記事は使徒言行録には記されていませんが、おそらく第3回の伝道旅行でエフェソに滞在していた3年間、エパフラスがパウロの伝える福音を聞き信仰に入ったのではないか。その後エパフラスはコロサイにやってきてパウロから教えられた福音を伝えた。その結果コロサイに教会が建てられたのではないか。イエス・キリストの福音をあらゆる人々に伝えるというパウロの情熱にあって、このエパフラスもそうしたひとりとして歩みました。

 しかし当時は、教会には偏ったユダヤ教的な教え、禁欲主義、ギリシアの思弁的哲学が入りこむ危険に満ちていた(コロサイ2章)。何一つ申し分ないコロサイ教会のありようでしたが、新たな危機は訪れる。エパフラスは助言を求めるためローマの獄中にいたパウロを訪ね、自身も捕らえられてしまいます。福音はエパフラスのようなキリストの忠実な奉仕者の命がけの働きによって伝えられ、豊かにされたのです。

 福音とは、神がひとり子であるイエス・キリストをこの世に遣わし、全ての人の罪の代価としてその十字架の受難と死、そこからの復活を成し遂げてくださった、その喜びを示すものですが、そうした神の御心をますます深く知るように、パウロは熱意をもってコロサイの信徒たちに呼びかけているのです。

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